前回の続きです。。。

北岳登頂を果たした私達でしたが、今度は下山開始です#59030;
登山と言うのは登頂だけでなく、無事に下山してこそ初めて意義が生まれるのだと思っています。

今回安全を期して登山計画を変更し、かなり余裕を持たせたつもりでした。でも下山の苦手な私はとにかく怪我がないよう慎重に降りて行きました。。。

およそ1時間で肩の小屋まで下山。
富士山はまだ美しい姿を見せてくれていました#59130;

この時予定時間を30分ほど超過していました#59142;
御池小屋で作ってもらったお弁当をここで頂きましたが、写真はありません(^^;

ここからの風景も綺麗なので、もう少しゆっくりしたかったのですが、予定よりも遅くなっていたので20分ほど休んで再び下山開始。。。

ここから宿泊先の御池小屋までのコースタイムは3時間ほどです。でも私は下山が不得意なため1時間余計にみて4時間を予定していました。下山を開始したのが13時ちょっと過ぎでした。

この後の写真は一切ありません。なぜかというと下山する事で精一杯だったのです#59124;

予想以上に足元が悪く、段差のある岩場や滑る砂利道が延々と続きました。段差のある岩場を無理して降りると膝を痛めたり捻挫する恐れがあります。そうなってしまったら自力で降りる事が出来なくなります。冗談抜きでヘリ要請となります#59122;

登山と言うのは全てが自己責任の世界です。途中で止められないのが登山です。


肩の小屋を出発して1時間が経過した頃「小太郎山分岐点」に到着していました。ここまではまだ普通に歩く事が出来ていました。しかし、徐々に太ももに痛みが出てきており、この後はさらに慎重に、一歩一歩膝を痛めたり捻挫しないような歩き方を工夫して降りて行きました。

途中から下方に御池小屋のテントが見えていましたが、降りても降りてもちっとも近づかず、足はさらにパンパンになり、ちょっとしたはずみで転んでしまいそうでした#59123;降りるのを止めたくても止められない・・・まさに地獄の下山でした_| ̄|○

この「草すべり」のルートは最後の最後までタフな道で、結局御池小屋にたどり着いたのは予定時間を2時間ほど超過した17時半を過ぎでした。この日の山行はトータル10時間を要しました#59143;

それでもとにかく無事に下山出来た事が本当に嬉しかったです。この小屋にはたまたまボランティアの看護師さんと医師がいらっしゃいました。私がちょっと過呼吸気味だったので心配して様子を見守ってくれました。すごく心強かったです。

御池小屋の夕食は16時半なのですが、それには間に合わなかったもののちゃんとお食事を温めて出して下さいました。

これも大変有難かったです#59120;おかずのハンバーグ、とっても美味しかった#59129;

夕食を頂いた食堂の窓からは美しい山並みが見えていました#59130;あ〜無事でよかった#59120;#59142;


翌日まだ2時間の下山が待っているのですが、その話はまた次回。。。